概要
SiYuanは、ブロック単位の参照と双方向リンク、Markdown WYSIWYGを中心にしたprivacy-firstの個人知識管理システムです。ノート・データベース・フラッシュカード・Web clipping・PDF annotation・API・CLI・Dockerを一つのworkspaceへまとめ、現在のコードベースではAgentとMCPの実装も進んでいます。データを自分のworkspaceへ保持しながら、デスクトップ/モバイル利用とブラウザ向けセルフホストを選べるのが特徴です。
特徴と向いている用途
公式資料に基づく紹介・実機未検証 · 内容確認日:
ブロック参照・双方向リンク・Markdown WYSIWYGで、文書を細粒度の知識単位として扱う
公式READMEはSiYuanをblock-level referenceとMarkdown WYSIWYGを備えたpersonal knowledge management systemと説明しています。ブロック参照、双方向リンク、custom attribute、SQL query embed、block zoom、table view、flashcard、数式・図表、Web clipping、PDF annotationなどを同じeditorにまとめ、長文ノートだけでなく再利用可能な知識ブロックとして情報を組み立てられます。
出典:[1]
workspaceをローカルに保持し、Docker・API・CLIまで同じデータ基盤へ接続する
データはworkspace/data配下に保存され、documentはnotebook folder内の.sy JSONとして管理されます。公式READMEはDocker deploymentとAPIに加え、serverを起動せずworkspaceへ直接アクセスできるCLIも案内しており、notebook/document/blockのCRUD、full-text・semantic・asset search、SQL query、Markdown export、syncやhistory操作までコマンドラインから扱えます。
出典:[1]
AI writingだけでなく、Agent runtimeとMCP接続をknowledge workspaceへ組み込み始めている
READMEの安定機能にはOpenAI APIを使うAI writing / Q&A chatが含まれます。さらに現在のrepository topicsにはagentic-ai・ai-agent・mcpがあり、source treeにはkernel/agentとkernel/mcpが実装されています。Agent request時にMCP server接続を準備する処理も確認でき、単なるAI補助入力から、knowledge workspaceをtoolとして扱うAgent基盤へ拡張している段階です。
Obsidian系のリンク型PKMを、ブロック粒度・セルフホスト・API/CLI・Agent連携まで広げたい人に
文章や資料をローカル中心で蓄積しながら、ページ単位より細かいblock reference、database view、flashcard、Web clippingを一つにまとめたい人に向きます。GUIだけでなくCLI/APIからworkspaceを操作したい開発者や、将来的にAI Agent・MCPから自分のknowledge baseへアクセスする構成を試したい場合にも比較価値があります。
同期は一般的な同期フォルダへ置けばよいわけではなく、会員機能と専用データrepoの前提がある
公式FAQはDropbox等の「third-party sync disk」でworkspaceをそのまま同期する方式をサポートせず、データ破損の可能性があると警告しています。一方、SiYuan側の同期機能では公式cloudやS3/WebDAV等を扱えますが、third-party cloud storage接続はmember privilegeです。同期方法を「任意のフォルダ同期」と同一視せず、SiYuanのdata repoと対応providerを前提に設計する必要があります。
data repo keyを失い、他端末からも復元できない場合は既存cloud snapshotを継続利用できず、手動backup後にrepo keyを再初期化する手順が案内されています。workspace/dataの別backupも用意しておく方が安全です。
出典:[1]
Docker版はbrowser利用に限定され、公開時の認証・volume mount・AGPL条件も確認する
公式Docker手順はb3log/siyuanを6806番で公開し、workspaceをhost volumeへmountしてaccessAuthCodeを設定します。READMEはauth codeを必ず変更するよう警告し、mountを誤るとcontainer削除時にデータを失う可能性も明記しています。Docker版はdesktop/mobile application connection、PDF/HTML/Word export、Markdown importをサポートしません。
source codeはAGPL-3.0です。ネットワーク越しに改変版を提供するケースを含め、再配布・改変・サービス提供時はAGPLの条件を確認してください。
参考にした公式資料
- [1]siyuan-note/siyuan — README(2026-09-15)
- [2]SiYuan kernel — Agent runtime(2026-09-15)
- [3]siyuan-note/siyuan — LICENSE(2026-09-15)
編集部からの補足
ページ単位のノートではなくblockを知識の最小単位として扱い、GUI・CLI・API・Agent/MCPを同じworkspaceへ寄せている点を評価しました。導入時は、一般的な同期フォルダでの同期が非対応であること、S3/WebDAV等の同期が会員機能であること、Docker版の機能差を先に確認すると比較しやすいです。
3ステップで試す
- 1
workspaceを用意
Docker containerを削除してもデータが残るよう、host側に永続化用workspaceを用意します。
mkdir -p "$PWD/siyuan-workspace" - 2
SiYuanを起動
公式Docker手順に沿って起動します。accessAuthCodeは必ず自分の強い値へ変更してください。
docker run -d --name siyuan -v "$PWD/siyuan-workspace:/siyuan/workspace" -p 6806:6806 b3log/siyuan serve --workspace=/siyuan/workspace --accessAuthCode="replace-with-a-strong-secret" - 3
ブラウザで開く
設定したaccessAuthCodeでログインし、最初のnotebook/documentを作成してblock referenceやMarkdown WYSIWYGを試します。
http://localhost:6806
成長
成長の推移 · 直近30日
46,372 Stars
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開発アクティビティ
直近90日・週次
- Commit(直近30日)
- 786
- Open PR
- 1
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